プラーナとは?チャクラとは?

ヨガでよく耳にする、プラーナとは?チャクラとは?一体どんなものなのか。どうやら心にも体にも深く影響を与えているみたい。少し意識してみることでいつものヨガも違ったものになるかもしれませんね。

プラーナとは?

プラーナ(prana)とは、気や生命力を指します。人体に限らず万物を構成しているといわれています。

ヨガでいうプラーナとは、血液循環・呼吸・消化・排泄といった体内のはたらきの正常化を助け、集中力や精神の安定を得るとされ、プラーナを正しく働かせることが欠かせないとされています。

プラーナは、ナーディー(nadi)と呼ばれる通り道を流れます。ヨガのポーズと呼吸法でこのナーディーの詰まりが取り除かれ、プラーナがスムーズに流れると考えられています。ナーディーには代表的なものが3つあり、体じゅうに70,000を超えるナーディーがあるといわれています。

代表的な3つのナーディー

  • スシュムナー・ナーディー:もっとも重要なナーディー。体の中央を流れ、チャクラを結ぶ。脊髄に対応。
  • イダー・ナーディー:ピンガラ・ナーディーと交差しながらスシュムナー・ナーディー上を流れる。左の鼻腔の流れや月、陰を司る。
  • ピンガラ・ナーディー:イダー・ナーディーと交差しながらスシュムナー・ナーディー上を流れる。右の鼻腔の流れや太陽、陽を司る。

もっとも重要なスシュムナー・ナーディーにプラーナを通すことをハタヨガでは特に重要視しています。

チャクラとは?

チャクラ(chakra)とは、サンスクリット語で「くるくるまわるもの」「車輪」を意味します。

身体の中央を貫くプラーナの通り道(スシュムナー・ナーディー)上にある7つのエネルギーセンターのこと。チャクラは身体にだけ当てはめることのできないエネルギーですが、その場所は神経叢が相当すると考えられます。

プラーナがエネルギーセンターのすみずみまで行き渡ることで、チャクラは自動的に動き始める、あるいはまわり始めます。心身のはたらきが整い、肉体と精神が健康になり、眠っていた潜在能力を引き出すことができるといわれています。

チャクラはそれぞれ身体の器官や臓器と対応しています。また「意識を集中するところ」としてそれぞれをイメージして意識を向けやすくできるよう対応する図形、蓮の花弁の数や支配する神さまなどもあります。

下の表は、それぞれのチャクラを表す一部です。

第1チャクラ 第2チャクラ 第3チャクラ 第4チャクラ 第5チャクラ 第6チャクラ 第7チャクラ
サンスクリット名 ムーラダーラ ・チャクラ スワディシュターナ・チャクラ マニプーラ・チャクラ アナーハタ・チャクラ ヴィシュッタ・チャクラ アージュニャー・チャクラ サハスラーラ・チャクラ
対応する神経叢 尾骨神経叢 骨盤神経叢 腹腔神経叢 心臓神経叢 咽頭神経叢 視床下部・松果体
位置 背骨の根元、会陰部 生殖器 へそ 心臓 喉の根元 眉間
花弁の数 4枚 6枚 10枚 12枚 16枚 2枚
五大元素
マントラ ラム
(Lam)
ヴァム
(Vam)
ラム
(Ram)
ヤム
(Yam)
ハム
(Ham)
オーム(Om)

ヨガをするときにはあまり気にしすぎなくてもいい

ヨガのポーズや呼吸法を続けるなかで、ヨガのあとのスッキリ感や気持ちよさが、運動だけの爽快感ではないと感じることも多いのではないでしょうか?プラーナがスムーズに流れて、チャクラも活性化され、心身が整っていくのをもしかしたら感じているのかもしれません。

だからといって、プラーナやチャクラといった目に見えないものにとらわれて躍起になったり、必要以上に怖がったりしていては、本来ヨガで得られる効果からも遠ざかってしまうもの。

ヨガのポーズや呼吸法、正しい食事などの実践できることを焦らずに行っていれば、準備ができたときに自然と理解がすすみ、受け入れられるはずです。

プラーナやチャクラといった神秘体の存在を知識や実践から紐解いていくこともできます。OMYOGAではチャクラワークという実践的なチャクラワークの講座を開講しています。